オゾン(O3) は、大気中の酸素が短波長の紫外線や雷などの高圧放電に曝されることにより化学反応を起こすことなどで生成されます。目や呼吸器に健康被害を及ぼす有毒なガスで、酸化力が強く殺菌効果があります。
タイヤや免震用ゴム支承などをはじめOA 機器用ゴム部品の劣化(亀裂の発生、引張強度の低下、弾性の低下など)や、デジタルプリント写真や繊維製品などの色あせ(変退色) の原因になります。
熱は、酸化や紫外線劣化とともにすべての物質の劣化に関係する大きな原因のひとつです。
特にプラスチック、ゴムなどの高分子材料及び電気絶縁材料などにとって、熱劣化に対する対策は重要です。
塵埃は、大気中に浮遊し、自動車部品、電気部品の動作不具合の原因となります。自動車ヘッドライトやウィンカ、計器類、近年ではスマートフォンなどのモバイル機器、PCや各種デジタル機器、センサ類の耐塵性が重要視されています。塵埃の種類も関東ローム層のような土からアリゾナダスト、繊維くずなど様々です。
建築物や道路沿いの防音壁には、雨水が流れ落ちた跡に残る雨筋汚れが多く観察されます。この雨筋汚れは、自動車の排気ガス(燃料の不完全燃焼物)、アスファルトやタイヤ粉塵などの付着により発生すると報告されています。
水の侵入は、自動車部品、電気部品の動作不具合の原因となります。自動車ヘッドライトやウィンカ、計器類、近年ではスマートフォンなどのモバイル機器、PC や各種デジタル機器、センサ類の耐水性が重要視されています。
自動車が走行中、道路の小石、砕石などの衝突を受けて損傷し、下回り部やボディの塗膜等の保護被膜が剥離、美粧性が損なわれたりその傷部分から腐食がはじまる原因になります。また、万が一ブレーキチューブに穴が開いたりした場合は、人命にかかわる重大な事故につながります。
摩耗は、製品の表面に施されためっきや塗装などの保護性能や美粧性にダメージを与え、製品価値の低下に大きく影響します。
めっき、塗装、アルミニウムの陽極酸化被膜などの表面保護被膜や、金属、プラスチック等には耐摩耗性の確認が重要です。
プラスチック、合成ゴム、塗料に代表される高分子材料、電気製品、木材、繊維、紙製品などは日常生活用品として身の回りを取り囲んでいます。
これらの製品の燃焼性、発煙性は人命にかかわる問題で、その安全性の確認は非常に重要です。私たちの安全な暮らしを守るために、各方面で燃焼性試験が行われ、研究されています。
繊維製品は、染色物の染色加工工程または製品として使用される中で、光、温度、洗濯、汗、摩擦、ガスなど様々な外的要因に曝されます。これら作用に対する染色物の抵抗性を「染色堅ろう度」と言います。染色された繊維が外的要因によって色落ち(変退色)したり、他の繊維製品に色移り(汚染) したりする程度を評価します。