技術文献

すべり摩耗による耐アブレシブ摩耗性試験(ISO/DIS 20329)の精度データ評価

題目:
すべり摩耗による耐アブレシブ摩耗性試験(ISO/DIS 20329)の精度データ評価
筆者:
スガ試験機株式会社 須賀茂雄、○片野邦夫、山形大学 松山祐樹氏、栗山卓氏(〇:発表者)

内容:
ISOの試験規格開発においては試験結果の精度についての記述を求められることが多く、実際に既に発行されているプラスチックの試験規格には精度データを提示する項を含むものが多くある。しかしプラスチックの耐摩耗性試験規格には、精度についての具体的な情報を示したものが存在せず、公開された精度データをもとにした試験結果の比較や互換の議論ができない状況にある。その背景のもと、新規の耐アブレシブ摩耗性試験規格案ISO/DIS 20329 Plastics – Determination of abrasive wear resistance by sliding frictionの開発において、精度データの実例の提示を目指して試験室間共同実験が行われた。
本発表では実験で得られたデータのISO 5725-2:1994 Accuracy (trueness and precision) of measurement methods and results — Part 2: Basic method for the determination of repeatability and reproducibility of a standard measurement methodに基づく統計解析について報告した。

書名:成形加工20‘(一般社団法人プラスチック成形加工学会)
発行年月:2020年6月

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