校正・アフターサービス

校正の重要性

再現性が良く、正確な試験をする為には、試験機は、放射照度・温度・湿度・圧力・電圧・電流・濃度など制御に必要な項目の測定値が正しく校正されていなければいけません。再現性良く正確な試験・測定をするために、下記の項目を1年周期で校正を実施されることを推奨しています。

主な校正ポイント
試験機名 校正対象品 項目 主な校正ポイント
促進耐候性試験機
(キセノン)
(紫外線カーボン)
(サンシャインカーボン)
(メタリングランプ)
ブラックパネル温度計 63℃ 83℃ 89℃
ブラックスタンダード温度計 65℃
放射照度計 (例300-400nm) (60 W/㎡,180 W/㎡)
白金測温抵抗体 乾球 40℃
白金測温抵抗体 湿球 40℃
スプレー用圧力計 0.1MPa
交流電圧計 紫外線カーボン 135V
交流電流計 紫外線カーボン 16 A
交流電圧計 サンシャインカーボン 50 V
交流電流計 サンシャインカーボン 60 A
促進耐候性試験機
(紫外線蛍光灯)
ブラックパネルセンサ 63℃ 70℃
放射照度計 (例270-700nm) 26 W/㎡ 28 W/㎡
白金測温抵抗体 乾球 60℃ 63℃ 70℃
白金測温抵抗体 湿球 60℃ 63℃ 70℃
塩水噴霧試験機 白金測温抵抗体 乾球 35℃
白金測温抵抗体 空気飽和器 47℃
圧力計 0.098MPa
キャス試験機 白金測温抵抗体 乾球 50℃
白金測温抵抗体 空気飽和器 63℃
圧力計 0.098MPa
複合サイクル
試験機
白金測温抵抗体 乾球 35℃ 50℃
白金測温抵抗体 湿球 35℃ 50℃
白金測温抵抗体 浸漬(CCT型のみ) 50℃
白金測温抵抗体 空気飽和器 47℃ 63℃
圧力計 0.098MPa
ガス腐食試験機
オゾンウェザーメーター
白金測温抵抗体 乾球 40℃
白金測温抵抗体 湿球 40℃
オゾン濃度調節計 オゾンウェザーメータ‐のみ 例 50pphm
ガス濃度調節計 ガス腐食試験機のみ 例 5,10ppm(SO2)
カラーメーター 校正用標準板 白・青・緑・赤 X,Y,Z,分光反射率
グロスメーター 校正用標準板 1次・2次 Gs(20°,45°,60°,75°,85°)
ヘーズメーター 校正用標準板 各Hz(%) 1 10 20
校正のトレサビリティー体系

下図のように試験機にとって重要な各量で国家標準にトレースされており、ISO/IEC17025対応の校正証明書付の上位標準の校正器を所有し校正を行っています。

ANAB:ANSI National Accreditation Board
A2LA:American Association for Laboratory Accreditation
NPL:National Physical Laboratory (The National Measurement Institute)

スガの品質管理システム ISO/IEC 17025(JIS Q 17025)認定事業者として下記の品目を精度良く校正しています。
校正品目 校正ポイント
水冷キセノンランプ用
放射照度計
キセノンランプフィルタ条件
(紫外拡張フィルタ)
40~180W/㎡
300 nm – 400 nm
キセノンランプフィルタ条件
(デイライトフィルタ)
40~180W/㎡
300 nm – 400 nm
キセノンランプフィルタ条件
(窓ガラスフィルタ)
40~162W/㎡
300 nm – 400 nm
分光放射照度
標準電球
500W
タングステンランプ
分光放射照度
250 nm – 850 nm
水冷キセノンランプ キセノンランプフィルタ条件
(紫外拡張フィルタ)
分光放射照度
300nm – 850nm
白金測温抵抗体 0~70 ℃
(φ6×150mm:ネジ式、空気飽和器用フローリースイッチ付及び空気飽和器自動給水対応フローリースイッチ付)
圧力計 φ100mm (圧力計の直径)
フルスケール 0.2 MPa
0.05 MPa~0.18 MPa
φ60mm (圧力計の直径)
フルスケール 0.3 MPa
0.03 MPa~0.25 MPa
φ100 mm(圧力計の直径)
フルスケール 0.4 MPa
0.04 MPa~0.35 MPa
φ60mm (圧力計の直径)
フルスケール 0.4 MPa
0.1 MPa~0.36 MPa
φ100 mm(圧力計の直径)
フルスケール 1.0 MPa
0.1 MPa~0.8 MPa

※放射照度計、白金測温抵抗体、圧力計は上記の範囲内で、任意のポイントで校正が可能です。

校正員の資格

正しい校正を維持していくためには、校正業務に携わる人の技術的能力と品質システムが何よりも重要です。
ISO/IEC 17025の要求では、

  • ①校正手順書が確立していること
  • ②校正手順書どおり校正を行う能力があること
  • ③校正における不確かさが検討されていること
  • ④定期的な技能試験、教育訓練がされていること
  • ⑤校正用機器を正しく管理すること
  • ⑥管理された施設環境で校正が行われていること
  • ⑦不適合の管理と再発防止が図られていること

などが求められています。
ISO/IEC17025校正で培った校正技術のノウハウを全ての校正技術に水平展開し、校正員の教育・訓練を通じて、精度の良い、信頼性の高い校正を行うよう日々取組んでいます。

  • 一定の温湿度(23℃ 50%rh)に維持されている校正室
  • 放射照度の校正
  • 温度校正
  • 圧力計の校正
  • 電圧・電流校正
  • カラー校正標準板の校正
  • 光沢・ヘーズ校正標準板の校正
校正の迅速化

現在当社では、校正精度の向上とともに校正でお預りする期間の短縮化に取り組んでいます。また、校正依頼期間中の貸出品もご要望に応えられるように貸出品目を拡大中です。お客様の試験機の連続的な運転を持続するよう努めています。

校正品の取付け作業

正しく校正された温度計、測温体、放射照度計、圧力計、電圧電流計などが試験機に取付けられ、再び正常な動作をして運転しているかどうかを現地にて確認作業をするのが、当社技術サービス部門や当社代理店のサービスマン達です。当社では代理店技術サービスマン及び海外技術サービス担当を対象に、定期的に技術講習会を開き、メンテナンス方法を指導しサポート体制強化に取組んでいます。

アフターサービス

技術サービス体制

本社製造本部技術サービス部がお客様への修理対応を統括しています。お客様から直接のご依頼、代理店・特約店からの依頼に対して、修理内容にあわせて、本社・支店の各サービス部門が一体となり、連携し修理対応しています。また、最近では海外のお客様の納入時試運転・取り扱い説明は、現地の代理店・特約店のサービスマンが実施できるよう、現在国内と共に海外技術サービスの技術力強化に注力しています。

定期点検・校正の流れ

Step 1 点検 ・装置に使用している計器類の校正、色彩製品に関しては標準板の校正を行っているか確認。
・装置が試験性能を満足できる状態であり、なおかつ安全にご使用いただける状態であるかを確認する点検。
Step 2 点検表のご提出、お見積りのご提出 ・点検後に各部位の判定・性能確認結果を点検表(オプション)に記載してご提出。
・性能を満足できない不具合箇所や、経年劣化により交換を必要とする部品があった場合には交換修理費用のお見積りを作成し、ご提出。
・特に安全装置に関係する部品は、耐用年数が近づいている(又は過ぎている)場合、交換修理費用のお見積りをご提示。

試験機を正しく安心してご使用頂くために年に一度の定期点検・校正をお勧めしています。

技術能力

スガ技術サービスマンの技能

当社では「作業標準者認定制度」を導入し、試験機の製造・修理における作業技術の標準化、更なるスキルアップに取組んでいます。
特に配線・組立ての基礎的な技術を中心に全スタッフが共通の知識として備えるように「作業標準者認定制度」の講習を受講し、筆記と実技の試験を行い、合格者のみ技術職の資格を得ることになります。技術サービスマンは全員合格者であり、指導員もおります。

代理店サービスマンのトレーニング

代理店サービスマンもスガ技術サービスマンと一体となってお客様への修理対応が出来るようにスガ技術サービスマンが実際に使っている作業時の資料を基に、実機を使っての技術講習会を実施しています。また、前述の「作業標準者認定制度」を講習項目に盛り込み、代理店サービスマンもスガの技術・作業時の規定等を修得、同じ作業・同じ施工方法でお客様へのサービスが出来るように取り組んでいます。

海外サービスマンのトレーニング

海外の代理店・特約店そして当社製品を取り扱っている商社のサービスマンも年間技術研修プログラムに基づき、装置の取り扱い説明や点検作業時のポイントの修得に努めています。

日常保守のお願い

装置を正しく長くお使いいただくために、取扱説明書に記載している日常点検と清掃作業が必要です。
特に、耐用年数を経過した装置に関しましては、使用している部品(特に電子機器部品)がメーカー製造中止になり対応が出来なくなるものや、修理対応する為に高額な費用が掛かってしまう場合があります。安全面において、使用している電線類や筐体の劣化により重大な事故に発展することも考えられる為、定期的に点検することと同時に、更新をご計画していただくことをお願いしています。

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